今日は受験対策の2日目。
学校終わりということもあって、子どもたちは少し疲れ気味。
そこで、前回の「教えない授業」を踏まえて、生徒が先生役になる授業を試みてみました。
生徒が丁度5人なので、1人1教科ずつ担当して、問題を自分で解いた後に、黒板を使って解説を行ってもらいました。
「人に教える」とき、一番の学びになるのは「教えている側」です。
教えるからには間違えたことは教えてはいけないという責任感がありますし、
どうやったら人に分かりやすく伝えることができるか、試行錯誤を重ねます。
そうすると、いつの間にか自分自身が学んでいることになります。
なので、各自が自信のある得意教科を選んでもらい、入試で問われる中でも難易度の高い問題をわざと用意して授業を行ってもらいました。
子どもたちは責任感を持って取り組んでいたので、解説のレベルは基準を超えております。
そして、もう一つ面白いと思ったのは、解説を聞いている側の生徒が先生役の生徒を助けようとして、姿勢を前のめりにして授業に参加していることでした。
つまり、先生と生徒が一緒になって授業を作るという理想的な空間になっていたのです。
友人が先生役をやっているという面白さも一つの理由だと思いますが、「新鮮さ」というのが一番大きな理由だと思います。
斎藤孝「教育力」では、「新鮮さ」は良い授業を作ると述べられています。
僕も教育実習中の研究授業の際に、「バトルのような形式」と「僕の緊張感」が伝わって、生徒たちが前のめりになって授業に参加してくれたことを覚えています。
だとすれば、普段の授業も同じ形式をずっと繰り返すのではなく、いくつかのパターンを用意していた方が、1回1回の子どもの取り組みが良くなるのかもしれませんね。
Comments