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執筆者の写真栗原 稜

僕たちは自学にこだわる

【自学を振り返って】(以前保護者様にお伝えしたもの)

普段テストの得点の低めの子が、ポイントを掴んだとても良い授業をしてくれたり、自分の持ってる知識を交えながら、面白い話をしてくれる時もありました。


と同時に、テストの得点が高い子は、やはりポイントを外さずに安定した授業をしていました。


学びに向かう好奇心や主体性、責任感からくる集中力とテキストを読み込む力、この辺りは存分に発揮されていました。


また、僕の授業では、僕の解説を聴いていればとても楽に知識を得れてしまうので、前屈みになって聴こうというのは、逆説的に難しくなります。本人の意思が必ず必要になります。


本人が狩りをするように、僕の話や知識を取りにこなくてはなりません。


それに対して、子どもたち同士の授業による絶妙な分からない具合によって、テキストを自分で開いてぱらぱらとめくったり、質問したりして、自ら知識を補完しようという姿を何度も見かけました。



「授業の受け方=学びの上手さ=成長速度」


このような式になると思います。


小学生や中学生1年生には僕の目を見て話を聴くことを徹底しています。まずはそもそもの学びに向かう土台づくりです。



そして、自学の時間で、僕は後ろから授業の受け手も観察していました。


よく顔が上がっている子、頷いたりコメントする子もいれば、集中が切れる子、ペンや手をいじっている子、はっきりと別れました。


同じ授業を受けて、100学ぶ子と30学ぶ子。


同じ1時間で、英単語を30個覚える子と5個覚える子。


そこには様々な原因があるかと思いますが、自学の時間を通して、特に先生役を担当する回に、子どもたちの自学力は鍛えられています。


毎週1コマ45分、授業の上手さ・面白さ・テストや受験への対策を考えれば、僕が授業をした方が圧倒的です。


ここまで各学年でだいたい20〜30コマを自学に使ったので、年間で約40コマくらいになるかと思います。


中学生範囲の歴史で言えば、初めから終わりまで、ゆっくりと楽しく雑談を交えて、世界史に寄り道しながらでも、終えられる時間です。


それくらいの時間を、一見、非効率的な、僕よりも授業が分かりづらい自学に時間を使ったことになります。


それでも、中学3年生の偏差値の伸び幅、中1・2年生の成長具合は、3期目の今年が一番です。


100%全員の成績が伸びているわけではありませんが、指導方針である「自学・自立・自走」を体現してくれているようにも思えます。


子どもたちが授業をしている塾を僕は他に知りませんので、保護者の皆様には常識破りの方法にご理解とご賛同をいただきまして、本当にありがとうございます。




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