今年は
「赤毛のアン」
「アルケミスト」
「人間失格」
の3つを扱いました。
赤毛のアン
小学校低学年の女の子達だったので、そこまでの深掘りはできませんでしたが、ストーリーを1つずつ追いかけていきました。
最後の結末、
「アンとギルバートのこの後はどうなる?」
ではちゃんとその後の展開を予想することができていました👏
アルケミスト
中1・中2、共に「結局どんな話しだったの?」がうまく読み取れていませんでしたが、ストーリーの解説と、
・「大いなる魂」ってなんだ?
・この作品が伝えてくれることはなんだ?
という視点で講義を行い、とても楽しそうに聞いてくれていました。
「あーそういうことか」と腑に落ちた様子も見えて良かったです。
特に嬉しかったのは中2生の2人の感想文。
この1冊に出会ったことで、彼らの中に新たな視点や大事なものを落とし込めたようです。
たかが1冊、されど1冊。
1冊の本との出会いがどれだけ勇気をくれるか
もやもやしていたものが言語化されてクリアになるか
改めて感じさせてくれました。
2人とも身の丈に合っている、自分らしいとても良い感想文でした。
人間失格
人間失格には2人が飛び入り参加してくれました。
ストーリーの解説に膨大な時間がかかりましたが、この陰鬱な作品のストーリーは抑えられたと思います。
でも、細かい部分、作品の解釈は敢えて多くはしませんでした。
「分からない」
この感覚を大事にしてほしいのです。
分かることが良いのではなく、
分からないものを考え続ける姿勢が大事なのです。
簡単に丸がつく、点数がつくのがテストです。
でも、文学や歴史、芸術や哲学などには分からないことがたくさんあります。
余白がたくさんあります。
僕は大学時代に
この分からない当たり前を、ちゃんと実感として当たり前だと落とし込めました。
だからこそ想像し、創造していけるのだと思います。(大したことはないですが…)
そして、これらの全てが言語を通して思考し、伝えていけるのです。
僕の今があるのは、文学部での学びと、集積された本の言葉と知識、物語です。
(先日、家の本棚を数えたところ、520冊程でした。)
もっとみんなに本を読んでほしいので、またどこかのタイミングでやりたいと思います。
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